うさん臭い情報商材売りとの結びつき

 せどりがさらに胡散臭いのは、せどりよりもはるかに胡散臭い情報商材売りやらアフィリエイトやらと連結しているからだ。情報商材は、そのほとんどが誇大宣伝のウソ八百ビジネスであるのはもう誰もが知っている。だから普通の人は近寄りもしないが、食っていくために楽したい連中は、そういうビジネスに近づいていく。

 せどりはバカでもできると書いたが、逆にバカでもできるがゆえに人気があるわけで、そこでがめつい連中は、今度はそこに目をつけてどうでもよさそうなコツをさも秘密のように隠して、今度は情報商材を売るわけである。情報商材を売っている人間は、ワンパターンな煽り文章を高値で売って、自分が儲かることしか考えていない。

 そんな胡散臭いものに騙される人間がいること自体が驚きだが、楽して儲けたい人間はどこの世界にも山ほどいるから、引っかける方も引っかかるほうもいるのだろう。

 いずれにせよ、いかがわしい情報商材売りにとって「せどり」は馴染みが良いテーマらしく、産業廃棄物のごとく湧き出している。うんざりするほどだ。

 こちらでも騙し競争は、すでに過当競争へと突入しているようだが、楽して儲けたい人間が手を出すのは、過当競争にさらされているところばかりである。

 なぜそうなるのか。答えは簡単だ。

 過当競争になるビジネスというのは、考えなくても誰もが思いつくようなことをしているから過当競争になるわけである。自分のやっていることが過当競争の真っ只中だとすれば、それは労力の割には儲からないビジネスの代表だと考えるべきだ。