せどらーはお人よし日本人の縮図?

 昔、せどりは儲かったらしい。なぜならライバルが少なかったからである。今、せどりが儲からないのはライバルが多すぎるからである。なぜライバルが多いかというと、誰でも簡単に参加できるというのもあるが、ラットレースに参加している人間が、せどりの情報を公開するからである。

 どういうことかというと、せどりに関するいろんなことをブログに書くものだから、それがためにライバルを膨らませて結果的に自分の首を絞めているわけだ。要は、自分の首を絞める人をブログで募集している(!)ようなもので、それで儲からなくなったと本音をつぶやいているのだから呆れてしまう。

「ここにお金があるよ」と世界中に向かって大声で叫んで、泥棒が入ったら「困ったなあ」と頭を抱えている人と同じだ。傍から見ていると、「お前は馬鹿か」というシュールなことを無自覚にやっているわけである。

 これは皮肉ではなく、私は本心でそういう「お人よしセドラー」を馬鹿だと思っている。まさに「お人よし日本人」の縮図のようなもので、これが中国人なら絶対に口を割らずに一人で儲けているだろう。日本人は商売が下手だというが、こんなところにまで下手さ加減を現しているとは……。

 ブログを書いてアフィリエイトをやって情報発信しているせどらーがいたら、大いなる勘違いをしている世間知らずと思っていい。