頑張るせどらーほど損するしくみ

 一日に何回もアマゾンのシステムを開いて自分の買った本の価格を下げていくせどらーは、タコが自分の足を食って生きているのと同じで、いずれ食べる足がなくなったときには身動きできなくて死ぬ。

 せどらーも自分で本を無価値にしていくわけだから、そのうちにクズ在庫に囲まれて死ぬ。がんばって値下げをすればするほど、タコが猛烈な勢いで自分を食ってるようなものだから死ぬのも早い。

 それなのに、自分の状況をまるで見もしないで今日もせっせとアマゾンのシステムを開いて本の値段を下げるせどらーたち。愚か者のビジネスを続ける愚か者の姿は痛々しいとしか言いようがない。頑張るせどらーほど損をする。「なぜなんだ」と頭を抱えることになる。

 いずれにせよ、これで喰うのが無理だと分かった時点で手を上げて降参するしかないが、それは遠い未来ではなく、すぐそこに迫った「今そこにある危機」だと思われる。